海の小さな生き物

ダイビングでは大物に出会うとわくわくしますが、サンゴや岩のすきまに珍しい生き物や、かわいらしい生き物を見つけた時もほほえましく嬉しい気持になります。

国内で私の一番好きなダイビングスポットは高知県の柏島です。

柏島は日本沿岸で確認される魚の3分の1にあたる約1000種の魚が生息しているといわれていて、他に類を見ないほど魚種が豊富な海です。

柏島では毎回小さなかわいい魚に出会えるのですが、私が1番好きな魚はハコフグの幼魚です。

鮮やかな黄色に黒のドット柄、箱型のぽてっとした体、ほうきのような形の不釣合いに小さい尾ひれ、おちょぼ口ととぼけたようなかわいい目。

なんともいえないかわいさです。

最近の出来事で印象に残ったのは、小さなタツノオトシゴにであったことですかね。

あるときは潮の流れに身をまかせて海のなかをゆったりと漂い、またあるときは尾っぽを海草やサンゴに巻きつけて立っています。

とぼけたようにとんがった口と、きょとんとした真ん丸い目がなんともかわいいのです。

サンゴのすき間に白と黒の縞模様の乙姫エビを見つけたこともあります。

しかし小さいながらも1番インパクトがあるのはウミウシかもしれません。

大きなカタツムリから殻を取り除いたような不思議な形に青やオレンジや黄色など鮮やかな色彩をまとっています。

まるで海の宝石のようです。

2本の触覚の先端にも色がついています。

小さくてユーモラスで美しい生き物達に出会えると本当に嬉しいです。

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