先日二木あいさんという水中カメラマンに密着したテレビ番組を見ました。
彼女は酸素ボンベを背負わず、自らの肺活量のみで素潜りで海にダイビングしてそこで出会った海の生物を撮影するカメラマンです。
すごいのは、表現の手段として魚だけでなく、自分の姿も加えようと思い立ちきれいな衣装を着て水中で踊りを踊るように演技をし、その様子を撮影するという自分参加型の作品を作っているという事です。
二木さんご自身もとてもスレンダーで美しい体型をしていらっしゃるのでファインダーに移る二木さんはモデルそのものです。
なので映像作品としてますます美しく見えこれは女性カメラマンでしか成しえないことだととても感心しました。
撮影中もその姿勢はとてもストイックで、まず水に入る前にヨガの呼吸法で体を整えていた姿が出ていましたがお腹がびっくりするほどにへこんで、普通の人ではなかなかできないようなレベルで色々突き詰めていらっしゃるのが分かりました。
彼女が画面に移り込む時には、実際の映像は仲間のカメラマンが撮影することになるのですが彼女は撮影後にすぐ作品のチェックをして他のスタッフとミーティングをし、翌日の撮影で細かい修正をするという方法を取っているようでした。
自分が酸素ボンベをもって魚に近づくと、やはり魚が「なにか得体の知れないものが来た」とどうしても警戒してしまい、リアルな魚たちの動きが撮影できなかったんだそうです。
本人が素潜りしながらカメラを向けるようなスタイルを取るようになってからは、自然と魚が集まってきたり、カメラに興味を持って覗き込んで来たりととても親しみを感じる写真ができあがるようになったそうです。
新しい試みをする水中カメラマンとして注目だと思います。